啓示・聖典の扱う占星学

啓示・聖典の扱う占星学 ~ アクエリアス特集 6  

今日はアリス・ベイリー著『秘教占星学』、

12星座をここに解説した中の

「水瓶座」の記述の最初から・・・

 

「この星座はこの時期、私たちの太陽系にとって極めて重要な星座の一つである。

というのは、私たちの太陽が急速に入りつつある宮であり、その影響力は勢いを増しつつあり、十年が過ぎ去るごとに力を増しているからである。

 

したがって、すべての自然王国の私たちの惑星生命に今もたらされている変化の主要な原因になるものであり、それが風の宮であるため、その影響力はすべてに行き渡り、相互に浸透し合っている。

 

多くのタイプのマインドにとってこの影響力は漠然としたものであるため、望まれる結果を生み出すことはできないにちがいない。

しかし、実際にはこれらの漠然とした広範囲に及ぼす結果は、より具体的で目を見張る出来事よりも遥かに大きな力を持ち、遥かに広大な影響を与えている。」

 

 

この文章が口述で伝えられた1940年代から、70年が経ち、

水瓶座のエネルギーの影響は、今では魚座のそれを上回ったと言われていますし(おそらく、そのターニング・ポイントが、マヤ暦の関連で騒がれた2012年12月22日)、その変化は10年ごとではなく、年々、月々、そして日々、より強く感じられるようになってきていると思います。

 

私は、ブログやFBのシェアを通じて、ともすれば内向しやすい傾向にある読者の方々の目を、できるだけ外に、社会にも向けていただけるように書いておりますが、現在の社会、世界全体の動きを見れば、本当に日々、激動しているのが、感じられると思います。

 

「風の宮であるため、その影響力はすべてに行き渡り、相互に浸透し合っている」・・・という記述は、とても興味深いですね。逆に言うと、他の、地・水・火の宮では、そうでない、ということです。

 

占星術によって、個人的な事柄や事件などが占える、というところからの興味でスタートするのは良いとして、秘教占星学で扱うのは、もっと大きな事柄、人類・地球全体に宇宙から伝わってくるエネルギーの根本的な影響力についてである、ということです。

 

私たち一人ひとりの人生もそれに巻き込まれ、大きく左右されてきます。その顕在意識化することが難しい影響力を、このテキストでは記述し、それに対して全人類が自覚的に取り組めるようにしよう、というのが、こういった著作が伝えられた意図でもあります。

 

 

これは、古来の聖典にも共通しています。

2015年末に11回連載したアリス・ベイリーの『キリストの再臨』からの紹介の最後、大晦日に書いた記事、「占星学から読み解く『新約聖書』 ~ アクエリアスの時代の幕開けの記述」

http://ameblo.jp/spiken777/archive1-201512.html

 

をご参照いただければと思いますが、今日は、そこで引用した箇所の前にある文章を、ご紹介させていただくことにしましょう。

 

 

「我々の惑星が太陽の運行の影響下で通過していく時代と周期について、平均的なキリスト教徒は不思議に気付いていない。

 

現在のあやしげな占星学が、天文学の教えと太陽が黄道帯上の各星座を通過していくことについての霊的解釈に対する人類の尤もな関心を横道にそらしてしまった。

 

しかるに、新約聖書の中に、その認識は明かされており聖書全体の物語を色どっている。

また旧約聖書にも見られる。

 

砂漠にあったイスラエルの子たちの罪は、太陽が『金牛宮、牡牛座』にあった時代の特色であった古いミトラ信仰に逆戻りすることではなかったか。

彼らはひれ伏して金牛を拝め、来りつつある白羊宮、雄羊座の時代の新しい教えを忘れてしまった。

 

贖罪のやぎの教えがユダヤの歴史を色どる。」