私どもでの本格的なアリス・ベイリー情報~秘教普及のスタートは、『秘教治療』をテキストにした「エソテリック・ヒーリング」年間講座で、2011年10月、つまりこのサイト立ち上げから5年ちょっと前のことでした。

ここからスタートしたのは、当時の日本の現状では、海外で評判をよんでいた『秘教治療』の企画以外では参加者が集まらない、という、とても現実的な問題があったからです。

しかし、「エソテリック・ヒーリング」は本来、「エソテリック・サイエンス」に包含されるものです。

『秘教治療』は、新時代(アクエリアス時代)の医学・医療原論となる本だと思いますが、「エソテリック・サイエンス」~秘教科学は、新時代の科学“全体”を新しいパラダイムに書き換える「新科学原論」の構築を目指すものにならなければいけないと考えています。

したがって、これからの展開は、スタートの経緯は踏まえ、現実の状況に根差しつつ、長期的な構想としては、本来のあるべき姿、理想に徐々に近づけていくことが必要だと思っています。

長期構想の柱となるのは、アリス・ベイリー初期の大作『宇宙の火』と、それに付随する論文でもある『ホワイトマジック』、それに、この時期の啓示の集大成となる後期の「七種光線に関する論文」から、まずは『秘教心理学』第一巻・第二巻、そして、『秘教占星学』『秘教治療』(『光線とイニシエーション』)、それらを理解・実践するための基礎を提供する『魂の光~パタンジャリのラージャ・ヨガ経典』が、順当なライン・アップと考えて良いでしょう。

これ以外に、神智学の段階での教えとして、ブラヴァツキーの『ベールをとったイシス』と『シークレット・ドクトリン』等の講座も、必要かもしれません。

それらすべての解説講座(おそらく年間になると思いますが、1年では終わり切らないものもあると思います)ができたら完成版ですが、日本の現状ではどんなに頑張っても、20年は掛ります。

また、実現するためには多数の講師が必要となるため、より優秀な後継指導者を早期に育成すること、そしてそのために、現状をスタートにしてそこに至る最良のプログラムをどう組み立てるか、ということで考えたのが、今回の5本柱の年間講座です。

テキスト・ベースで語りますと、これまでの講座開催実績により、現状では『秘教治療』と『トランス・ヒマラヤ密教入門』はとりあえず完成、『秘教占星学』の半分は終わっている感じのところまで来ています。

次に手を付けるべきは、現在一番中心になっている『秘教治療』を核に、集まってきてくださる医関係やセラピストの方々のニーズを満たしつつ、新しい分野にも裾野を広げていくことだと考えました。

そのために役立つ情報はアリス・ベイリー作品の中にたくさんあるのですが、全体をコンパクトな体系として学ぶためのテキストとして絞り込むと、『ホワイトマジック』『魂の光』が最優先になると思います。

エソテリック・ヒーリングは瞑想を大前提としています。

この2冊は、瞑想を深めることが中心のテーマになっており、そのために必要な、肉体・物質界層~アストラル体・界層~メンタル体・界層の具体的な知識やコントロール法の核心の部分も詳細に記述され、『秘教治療』と補完性のある部分がかなりあります。

ですから、両作品ともタイトルだけでは内容を把握するのが難しいところがあるかと思います(そこもアリス・ベイリー~秘教普及の難問課題の一つです)が、エソテリック・ヒーリングを学ばれている方々には、絶対に喜んでいただける内容になっていることを、保証いたします!

一方でこの2冊には、どうやって直観を磨き啓示的情報を引き下ろすか? という、科学・技術開発やビジネスを中心にした現代社会のあらゆる分野で最重要課題になりつつある問題に対しても、深いレベルの解答が提示されています。

したがって、これらは今のマインドフルネス~瞑想ブームで探究されている問題に対しても重要な示唆を含んだ情報も提供しており、医療にあまり関心のない方にも興味深く学べるため、幅広く秘教理解者の裾野を広げていく道を提供することになると考えております。

とりあえず、5年先までに、このプログラムの完成~定常的な開催を目指します!

(2020年末に加筆:
 『秘教占星学』に関しては、残念ながら手が回らずにストップしておりますが、『魂の光』に関しては、2サイクル目が終わる2021年3月でほぼ完成し、『ホワイトマジック』に関しても、 2021年4月から始める3サイクル目で、同水準までの完成を目指します。
 また、2020年秋に手掛けた『新しい時代の教育』の解読により、 『魂の光』+『ホワイトマジック』が、アクエリアス時代の本格的な高等教育の基礎テキストになることに確信がもてたため、今後は「教育」に重点を置いて、『グラマー』『イニシエーション』『秘教心理学』などを、その観点から解読し紹介していくことを、神尾自身のライフワークにしていきたいと考えています。
 一方、他の著作に関しては、後継者たちに委ねたいと思っています。)