真に時代から求められる奉仕者になるためには ~ 『ホワイトマジック』より

真に時代から求められる奉仕者になるためには ~ 『ホワイトマジック』より アクエリアス特集14 2018/10/30

昨日に続けて、今日の話は、

アクエリアス時代を生きる弟子の基本的な心構えであり、

私を含め「アクエリアス」でスタッフとして関わる人にとっても、

基本的な心構えとなるようにしたいと思っています。

 

時に、厳しい基準ですが、

そうすることによって、真に社会的意義のある、

活動が展開していけると思っています。

 

 

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「真の弟子はヴィジョンを見る。

 

そして、そのヴィジョンを実現するよう努力する間、

揺らぐことなく耐えられるよう魂との密接な接触を保とうと努める。

 

彼は、世間の観点からは不可能と思えることの達成を目指すが、

そのヴィジョンはご都合主義や、

世俗的な助言者や知的な助言者が提案する考えを

不適切に採用することによって具現化できるものでは

ないことを知っている。

 

世論や、その傾向がパイシス(魚座)的であって

アクエリアス(水瓶座)的でない人々の助言は

注意深く考慮されるが、過度に考慮されることはない。

 

そして、その助言が分離的なもので、

調和を乱す傾向があり、

同胞愛と理解の欠如を生じさせるとき、

それは直ちに捨て去られる。

 

 

世界奉仕の場において他の働き手たちに対して

絶えず批判的な態度をとり、利己性と欠陥だけを見て、

誤った動機を非難し、否定的に考える傾向がその助言にあるとき、

真の熱誠家はそれに左右されることを拒み、

静かに我が道を行く。」

 

 

今日は、本書全体における最後の締めくくりに当たる

規定15の中の「奉仕への呼びかけ」(下、P355・356)

からの文章です。

 

今の時代に適合した形で、

真剣に人類のために奉仕したいと願う人たち

(読者の中にそういった方がたくさんいらっしゃることを

期待していますが)にとっては、とても参考になる話です。

 

 

「来るべき周期において、

真の仕事(世界を統合へと霊的に結合し、

魂の同胞愛を認識させるという仕事)は、

分離的になることを拒み、

悪いことを言わないよう言葉に注意する人々によってだけ

推進されるであろう。

 

このような働き手は、

すべてに神性を見、悪く考えることを拒絶する。

 

彼らは口を閉ざして仕事をし、

兄弟のことに口出ししたり、

彼らに関することを暴露したりすることはない。

 

彼らの生活は理解と愛に色づけられており、

彼らのマインドの特徴は、訓練された霊的知覚力、

そして愛の精神から自然に生まれる鋭い知性を用いる

霊的認識力である。」

 

 

昨日の話の中では、

知性が発達していることが条件とありましたが、

知性が発達すると「違いが分かり」批判精神が旺盛になります。

 

ともすると、

一生懸命その人なりに頑張って働いている人たちのことを、

その欠陥ばかり見て批判しがちになってしまいますが、

それは良くない、ということですね。

 

 

「沈黙は金」、問題点が分かって明瞭に区別することは

重要な能力ではありますが、

あえてそれを表現する必要のないときには、

その問題は心のうちにしまって、

同胞に対し温かく見守る目線を維持することが

必要だということです。

 

続けて、今日の文章はとても分かりやすく、

日常から注意すべき問題点が述べられています。

 

 

 

「このテーマを別の言葉で言い直してもよいであろうか。

というのは、それは極めて重要であり、

このような道具が世界に与える影響は大きいからである。

 

新時代の幕開けを行うことを使命とする人々は

沈黙の秘訣を学んできており、

包括的な愛の精神に絶えず動機づけられている。

 

彼らは発言によって

ありきたりの批判の領域に迷い込むことはなく、

他の人々に非難の余地を与えることはない。

 

彼らは擁護の精神に動機づけられている。

彼らには、新時代の生命を育てる仕事が託されるであろう。

 

このような進化段階にまだ到達しておらず、

ヴィジョンがそれほど明確ではなく、

性質があまり訓練されていない人々には、

低いレベルにおいて彼らと同種の人々に働きかける

という重要な仕事が残っている。

 

彼らの属性と特質により、

彼らと類似した人々が彼らのところにやってくる。

 

彼らはさほど孤独感を感じずに働き、

彼らの仕事は外的に成功を収める。

とはいえ、常にそうとは限らないが。

 

 

すべての仕事が

偉大な方々の目には同等に重要である

ということを覚えておかなければならない。

 

家庭や仕事場が十分な経験を提供する段階にいる魂にとって、

それが彼らにとっては至高の努力である。

 

彼らの努力は、それ自体のレベルにおいて、

キリストやナポレオンの運命を完了するのと同じくらい

偉大な達成である。

 

 

このことを忘れずに、

人生をありのままに差別せずに見るように努めなさい

――差別は人間が作った危険なものである。

 

訓練された働き手が持つ

より完全なヴィジョンをまだ持たず、

公での仕事の初歩を学び始めたばかりの弟子は、

失敗やひどい愚行があっても、

より広い知識や経験を備えた年配の弟子と

同じくらいよく働いているかもしれないのである。」

 

 

 

「すべての仕事が偉大な方々の目には同等に重要である」・・・

 

「自分はこんなんでいいのか?」と、

自信を持てない人にはとても励まされると同時に、

他人に対しては寛容であることの必要性が感じられる言葉ですね。

 

『秘教治療』の中に(上、P60)、

 

「非常に多くの人が

自分自身に関しては劣等感に陥りがちであるが、

他の人々との関係においては優越感を抱きがちである」

 

という言葉があり、講座でこの部分を読んだときには

多くの人が苦笑いを浮かべる箇所です。

率直に申し上げて、私自身もその中に含まれていました。

 

人間の心理とはそのようなものであり、

それを逆転させていくことが必要だということです。

 

仏教の教えや『ヨーガ・スートラ』にも見られる

「慈・悲・喜・捨」にも通じる教えですね。